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RESPA法目次概要RESPAとはReversible System Propagator Algorithmの略であり、Tuckerman et al. (1992) によって提案された。RESPAは時間発展演算子を利用した方法であり、時間反転対象性を持つ、様々な運動方程式に対して適用しやすいなどの利点がある。多時間刻みの方法に対しても適用が可能である。 Trotter公式による時間発展演算子の分解古典粒子系のハミルトニアン
ここで リューヴィユ演算子
またこれは正準交換関係から以下のようにも書ける。
物理量
これを形式的に解くと、時刻
ここで
座標と運動量の時間変化は
RESPA法ではTrotter公式によって時間発展演算子を分解し、積分アルゴリズムを組み立てる。Trotter公式は、交換不可能な演算子
RESPAでは時間発展演算子は以下のような形式に分解される。 ここで 積分アルゴリズムを導く際に以下の公式が使われる。これらの関係はテーラー展開の公式などから得られる。
Nose-Hoover法への適用RESPA法をNose-Hoover法に適用する方法を示す。まず運動方程式は以下のように書かれる。
ここで 時間発展演算子を分解する方法は色々あるが、一例として以下のように表される。
これを用いた場合の計算手順は以下のようになる。 初期条件として時刻
参考にしたもの
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